「短い髪もとてもお似合いですよ!」


長い髪を一つに束ね日々の家事をこなす私。
本当はショートヘアにしたいのにそれが出来ずに気付けば三年の月日が流れている。
丸顔でぽっちゃり体型の私は三年前の美容室での出来事にまだこだわっていた。

その日、長い髪をバッサリ切る覚悟を決めドキドキしながら向かった美容室。
「私にショートヘアは似合いませんか?」意を徹して担当の美容師さんに尋ねた。
「あ~。似合わないと思いますよ!」一言。
それ以来ショートヘアにする事を半ば諦めていた。しかし転機は突然訪れた。

近所に新しく美容室がオープンし初回限定割引とお得な情報が舞い込んだ。
私は迷わず予約を取り真新しい美容室に向かった。
初めましての会話のやり取りの後「今日はどんな風にしますか?」美容師さんからの質問に「ショートヘアは似合いませんか?」言えない私。
「う〜ん。」言葉を選んでいる私に向かって「髪はいつも束ねてらっしゃるんですか?」「ショートにしてみませんか?」信じられない言葉が!
「似合いますかね?」もう自信を失っていた私は思わず聞いた。
「任せてください!」この言葉に「お願いします。」でも内心不安でいっぱいだった。

カットしてもらう間にショートヘアNGになった話を聞いてもらい心もスッキリ。
「どうですか?」出来上がった髪型を見て「ありがとうございます!」思わずニッコリ。
「とてもお似合いですよ!」嬉しかった。とても嬉しかった。

髪も気持ちも軽く明るくなった私はガラスに映る自分の髪型を何度もチラ見しながら遠回りで帰宅した。